15年くらい前、BUMP OF CHICKENのメンバーとの対談でsyrup16gを知って、すぐさま「delayed 」「Mouth to Mouse」「delayedead」の三枚を買った。「Mouth to Mouse」は他のアルバムに比べて、syrupらしさというか形式みたいなものが壊れかけていてる気がする。でも何故か一番聴き込んで、深く思い入れてしまったアルバム。聴き始めた当初は、五十嵐さんの歌い方は生々しすぎる気がした。もっと上手く聴こえるように歌えば売れるんじゃ…などと不遜な感想を抱いたりもした。今思うと、そんな生々しさ、正直さに触れたくてsyrupを聴き続けていたんだとわかる。「セミだって花だって悲しいと思える 人間の感性を自分は愛している」こんな心情を曲で伝えようとしてくれて有難う。感謝しています。