【CAPL】 天津CAL、CPLを一体にして、長さは300mになってい

【CAPL】 天津CAL、CPLを一体にして、長さは300mになっているラインになり、初めて見ました。新工場は3つの通りになっており、ラインは1通り目で設置され、片側は設備DSになって、メンテナンスや屑払出し時の場所になりますが、狭いと感じています。ロール交換はすべてDSから取出しになっているので、場所的には厳しいと思っています。反対側の2つ通りはコイル置き場になっています。自動クレーン4台と受け渡し台車2台を設置されています。ライン速度は80mpmになり、天津CAL&CPLの総合処理能力より多くなっています。製品は天津と違いますが、厚板は4.5mmまで通板できるので、熱処理能力は天津より良いと思われます。 POR拡縮は拡、中拡、縮の3段になり、中拡は新たに設置されてゴムスリーブ専用としている。使用上に良いかどうかまだ判断できないが、油圧回路が難しくなるには故障の原因が増えた。No.1PORデフロールは天津と同じ様にデフロールがリールより高い位置になっているので構造も同じになっています。No.2のはリールの方が高いので、下ロールは固定で、上ロールはデフロールになり、開放位置、パスライン位置、ピンチ位置の3段動作になっています。デフロールユニットは一体としてセンターリングできる様になっています。フラットナーは天津と構造が同じですが、下ロールユニットは一体に引き出せる様になっています。以前天津CALでのフラットナー整備は4日間掛かった実績があるので、将来改善に参考できると思います。クロップシャーの屑台車はレール付きでDSに出す様にしてあり、台車は2台入り替える様にしています。チョッパー屑箱はコンベアーでDSへ搬送し、屑箱3台交替で出すようにしています。MTGロールはφ350mmで、ロール昇降とガイドテーブルの動作機構はそれぞれになっています。来年の経常工事案件で改造申請を出したので、天津工場も同じ構造に改造するつもりです。ジョイナー入側に尾端抜き時に芯ズレ防止用の装置が付いています。尾端をピンチする様な構造ですが、ロールではなく、マットで板と接触になり、マットの交換は定期的にやる事になっています。角切りシャーは天津との構造は大体一緒ですが、幅調整機構はスクリューではなく、油圧シリンダーになっています。バイト形状半六角になっているので、ノッチャーと角切りシャー兼用できます。ジョイナーはアメリカ製ではなく、MS工業になっています（9SLと同じメーカー）。厚板は1回打ち金型、薄板は2回打ち金型でそれぞれ設置されて、明細変更時に段取り作業は必要になります。洗浄装置は天津CALと似ていますが、装置自体は天津より長くなり、洗浄能力も天津より強いと共に、アルカリ洗浄配管系統も設置されています。天津では洗浄能力アップとの将来検討案件があるので、参考できると思います。ブライドルロールのキャッチロールは場所によって下に設置されている所があり、BR交換時にキャッチロール取り外し必要がなくなり、作業性は良くなった。入側ACCは立式で天津と同様、バランスチェーンに自動給油装置が付いています。ロール交換は天津と同じ様にメンテナンスレールで引き出して、クレーンで吊り出す形ですが、各メンテナンスレールに電動式チェーンブロックが設置されて、やり辛い作業がなくなりました。 焼鈍炉はトータル13ゾーン、キープゾーンは片側バーナー付きで7ゾーンあります。RCはベルト無しでモーター直結式、炉の上下にそれぞれ設置されています。下モーター交換用の作業台でモーターを卸して、作業台の電動台車でDSへ運び、クレーンで吊り出す形になっています。冷却帯も同じ様に上下にファン2台設置されています。ノズルの形と天津が違い、風圧が高いフロートノズルとスリットノズルが間引きで設置され、通板時に風圧差で板がsinカーブになり、幅方向での反りを押さえられます。冷却帯の水冷装置はタンクが1階の設置されており、水の加温、冷却機能が付いています。天津と同じ様に冷却帯フロートノズル間に水スプレーノズルを付いていますが、スペース的には天津より広い感じです。通板テスト中だったので中に入れなかったが、ノズルヘッダーは8本付いている様に見えました。板幅によるOS&DSに水を遮断するプレートがありまして（ロバ―プレート見たい）、自動調整できる様になっています。OSにノズルヘッダーのテスト装置が設置されて、水の出方などはオフラインで確認できます。天津CAL水冷装置は違う構造になっていますが、将来的に大型改造があれば参考になると思っています。 レベラーは1階に設置され、板が冷却帯出ってから2階から降りて5BR⇒レベラー⇒6BR通して2階に戻す形になっています。レベラーWRは駆動になっています。入り、出側BRはφ1500mmの大きなロールになり、ロール交換作業は大変と思われます。レベラーユニット出側にベンダーロール見たいなロール4本が付いてあり、まだ使用していない状態です。 CAPLでの表面処理はTiZrがないので、脱脂と酸洗工程になっています。スプレー量の調整バルブはOSに設置されたので操作しやすくなりました。2階の表面処理槽入側は将来改造用の保留スペースがあって、アンカー固定用のプレートも設置されています。出側ACCは横式になり、ロープカーはワイヤの引っ張り力と板張力で動作し、ACCの板保存量を調整しています。ロープカーはロール数が少ないが、φ1200mm大きくなって重量が重いので、ロール交換時にチェーンブロックで吊り上げ、メンテナンスレールでDSへ出す様にしています。疵検は天津同様1台ともう1台が設置されたが、使用状況は見れていません。出側に板厚計と共に板幅計も付いています。第二再加熱で出側に立式静電塗油装置が設置されて、ボタ落ち防止はできると思いますが、2再出側での塗油には固形が難しいと思われます。塗油装置のタンクはDSの床面にありまして、液体油用タンクは天津の増設タンクより容量が多くなっています。本体には電磁弁の配置位置も変わり、ノズル交換用の扉もあるので、作業性は天津より良いと思われます。ロバ―プレートは最初から付けてもらいました。スクラップワインダーもDSに払い出す様になって、巻付ける時に板先端が前コイルの尾端間に入れる装置が付いているので、ベルトラッパーは毎回使わなくても巻けます。出側デフロール入側にスリーロールベンダーがありますので、板反りの調整はできます。TRはバンディング装置がありまして、ビニールバンドと鉄バンド両方使える様にヘッド2セットがあります。将来的に天津CALとCPLにもバンディング装置を付ける時に参考になると思います。