[0004] 例えば図6に示したベローズタイプの真空容器100 (従来例1)は、薄肉金属管からなる容器本体101 に、軸線方向に所定ピッチでひだ壁102 を形成することによって、容器本体101 の強度を高めている。この種の真空容器100 は電気抵抗が大きく、渦電流の発生を回避する上で有効であり、しかもビームの軌道半径に応じた曲率で湾曲させることも比較的容易である。[0005] 図7に示される真空容器110 (従来例2)の場合には、容器本体111 に複数の補強リブ112 が容器本体111 の軸線方向に所定ピッチで取付けられている。この真空容器110 の軸線と直交する方向の横断面は、図8に示されるような楕円形ないし長円形である。この真空容器110 の容器本体111 には、ベローズタイプのような全周にわたるひだ壁が設けられていないため、容器本体111 を湾曲させる必要がある場合には、容器本体111 の湾曲内側に変形部113 を設けることにより、容器本体111 を湾曲させることができるようにしている。[0006] 【発明が解決しようとする課題】前述した従来例1のベローズタイプの真空容器100 は、多数のひだ壁102 が設けられているため表面積が大であり、単なるストレート管に比べると、内面の表面積が数倍以上もある。このため真空中で熱せられた時のガス放出量が大きい。また、容器本体101 の内面の凹凸変化が大きいため、容器本体101 の内部を通過するビームの寿命や安定性に影響が出ることも考えられる。