音楽科におけるつくることに関わる音楽学習の移り変わりを見ると「創作,即

音楽科におけるつくることに関わる音楽学習の移り変わりを見ると「創作,即興表現,創作表現,つく って表現することができる」というような様々なことばになって学習活動が行われてきている。教師主導 型から児童中心型へ授業の形が変わり,知識理解や技能の向上に重きを置いたことから感性や創造性を培 うことへと移行してきた音楽教育の移り変わりを直接反映している。それはなぜか。つくることは,児童 一人一人が感性や創造性を発揮しながら,自分にとって価値のある自分自身の音楽を作り出そうとしてい く自己表現の場である。よって,児童がどれだけ音楽に主体的に関わろうとしているか,そのための音楽 的な力がどれだけ身に付いているか,それに関わる教師の指導はどのようであったかが大変わかりやすい。 それゆえ,その時々の音楽教育のあり様が,直接映し出されることになる。それでは,現在のつくる学習 である「音楽をつくって表現できるようにする」は,どのように取り組まれているのであろう。