表4は 平型 乾燥機 との比較を行 った ものである。平型乾燥 機に

表4は 平型 乾燥機 との比較を行 った ものである。平型乾燥 機に よる高温の加温乾燥 は品質を低下 させ るが,外気温 プラス10℃ 程度の加温で あれば,品 質低下 が少ないの で,外 気温 プラス10℃ の加温 とした3)。また火力を使うので 日中 のみ の運転 とし夜 間は休止 した。なお,除 湿機 は火災 の危険 もな く昼夜運転であ る。この結果,子 実 の毎 時乾減 率は平 型乾燥機 の0.28%に対 し除湿機 は0.13%で あるが乾燥 日数 として はほぼ 同じであ る。損傷粒 につい てみ ると除湿機の方が少ない。運転経費比較 のため表4の 乾燥結 果について,1a分の子実を1%乾 燥す るのに要す る運 転経費 として計算 してみ る と,除湿機(電 気料金)=198.7kW×17.25円 ÷(32.3%)÷7a=32.6円平型乾燥機(電 気料 金+灯 油料金)=(70.2kW×17.25円+30.5l×85円)÷(32.3%-19.1%(÷8a=36.1円(但 し,電 気料 金は基 本料 金を含まない)とな り,灯 油料金 の変動 に よって も変 るが,除 湿機 の運転経費 が高 くなる ことはない。以上 の様 に黒大豆乾燥 ビニールハ ウスに除湿機を設置す ることによ り黒大豆乾燥期 間を短 縮す ることが可能 であ った。 これは,稲 架乾燥 の場合霧 や夜間の高湿度 のため長期間を要す るが,除 湿機 の利用 に よ り夜 間 もビニールハ ウス内を外気 よ りか な り低い湿度 に保 つ ことに よ り乾燥を促進 させ るもの と考 え られ る。また,子 実の品質 につい ても自然乾燥 と変 りな く,運転経費 も高 くつ くこ とはない。これ等 のことか ら,丹 波黒大豆 の乾燥 に除湿機を利用す ることは有効で あるとの見通 しが得 られた。以上は,京 都府農業総合研究所 内での結 果であ る。