2)テーマを見つける
<豊かな問題意識を持とう>
間題意識のない論文は、読んでいても張りがないし、筆者の気持ちらも伝わって来ないものです。どのような課題設定をするかが、まず論文の出来を左右するといっても良いでしよう。問題意識は、論文作成の羅針盤であると言えます。国際関係学を学ぶ上で、以下の3つのポイントが重要となります。
①国際関係学は、伝統的な学問分野の区別を越えて現代国際社会を「総体」として捉えようとすること
②国際関係学は、日々生起し変化する国際社会の実態を一つのシステムとして捉える方法を確立すること
③国際関係学は、既成の学問の「受容」ではなく、自ら自発的に問題を発見し、それを解き明かしていく「能動的な研究態度」がとくに求められる学問分野であること
→国際関係学を学ぶプロセスにおいては、「具体的な事象を抽象化する思考力」と「豊かな問題意識」を持つことが大切です。論文やレポートの作成においてもこの2つの点が重要となります。
3)文献・資料を探す
<大学図書館を大いに利用しよう>
みなさんが選んだり与えられたりしたテーマについて、「どんな資料があるかり」、「それはどこで手にはいるのか」、「どの程度役に立つのか」を知ることが論文・レポート作成の第一歩です。そのテーマの最新の研究やデータを検索する場合、立命館大学のポームページに置かれている RUNNERS蔵書検素システム(OPAC)やデータベース検索、図書館で開架されている書誌検索資料を利用して下さい。例えば、図書館に備わっている出版年鑑編集部編の『出版年鑑』、日外アソシエートなどの『○○文献一覧』、国会図書館が出している『雑誌記事索引人文・社会編』などが便利でしよう。もし、探している資料や書誌が図書館に無い場合は、図書館のレファレンス・カウンターに行き、書誌・資料の所在を確かめ、取り寄せること(有料)もできます。
【立命館大学図書館HP】http:/www.ritsumei.ac.jp/library
<図書館の所蔵書誌は学生の皆さんの共通財産!>
図書館の利用については、ライブラリーガイドを良く読んでください。とくに、図書館の所蔵書誌はすべての学生の「共通財産】です。くれぐれも返却期限をオーバーし、ペナルティに泣くようなことのないよう注意してください。図書館利用のルールをしっかり守って、気持ちよく利用しましよう。
<資料は大切に管理しよう>
次に、大切なことは、こうして集めた情報が散逸しないようにすることです。そのため、文献・資料目録を作っておきましょう。ノートでもカードでもよし、そこに自分が使いやすいような分類項目で整理をして、著者、タイトル、雑誌名(巻・号)、出版社、ページ数などを記入しておくことが大切です。
論文・レポートの作成
論文・レポート作成の作法 ①一「学問的な文章」を書くポイント
①「課題を発見する」→「論証する」一「さらに深い課題を発見する」
②「具体的な内容」を抽象化すること
③「識実であること」かっ「禁欲的であること」
【抽象化すること】=事実や現象に対して、それが何を意味しているのかについて、理屈で説明すること
【論証」すること】=結論となる「答え」について、なぜそのような「答え』が導き出せたのかという理由を説明すること
【論理的】であること」=理屈が通っていることが大切