[0015] 【実施例】以下に本発明の一実施例について、図1ないし図5に示された真空容器10を参照して説明する。この実施例の真空容器10はシンクロトロン用ビームダクトとして使われ、筒状の容器本体11と、容器本体11の軸線方向(長手方向)に所定間隔で配置された複数枚の補強フィン12とを備えている。容器本体11の軸線方向の接合端部13はフランジ状に成形されている。[0016] 容器本体11は、例えばオーステナイト系ステンレス鋼のような非磁性金属からなり、その肉厚の一例は0.3mm である。補強フィン12も非磁性金属からなるが、その板厚は容器本体11の肉厚よりも大である。補強フィン12には容器本体11が挿入される長円形の容器挿入孔14が設けられている。[0017] 容器本体11の横断面すなわち容器本体11の軸線と直交する方向の断面は、図3等に示されるように長円形のいわゆるレーストラックタイプであり、上記断面における長軸方向両端側に位置する円弧状部分20,21と、これら円弧状部分20,21をつなぐ直線状の平坦な部分22,23とからなっている。[0018] 補強フィン12は、容器本体11の横断面形状に応じて、おおむね長方形をなしており、4箇所のコーナー部25がそれぞれ例えば45°の角度で切取られた形状に作られている。この補強フィン12は、容器本体11に設けられたフィン固定部30において、容器本体11に固定される。