自動車用ターボチャージャーの過回転検知用に GMR-IC を用いた安価な回転速センサーを開発した。コンプレッサー側の羽根固定用ナットを磁石にし,GMR-IC を用いてその回転を検知する構成としたが,ナットをシャフトに取り付けると減磁してしまうことから GMR 素子に届く磁束密度が不足し回転速検知ができないことが分かった。そこで,ナットの着磁方法を検討し,シャフトに取り付けた後に着磁することで,減磁の影響を無くし,GMR 素子で回転速が検知可能となることを見出した。開発したセンサーにより,ターボチャージャーを限界まで使用することが可能となり,自動車の燃費向上に寄与できる見通しが得られた。